ヘビメタDVD、ヘヴィメタルCD類が買取可能

トータル約29分という圧倒的なテンポと構成の速さでスラッシュメタルの歴史を塗り替えた作品です。その冒頭を飾る「Angel of Death」では、トム・アラヤによるショッキングかつ劇的な描写が炸裂し、ヨーゼフ・メンゲレの人体実験をテーマにした歌詞が議論を巻き起こしました。バンド自身はナチズムを肯定するものではなく、ただ歴史的関心から描いたと明言していますが、その生々しさが衝撃を与えたことに間違いありません。

本作はリック・ルービンとの初めてのコラボレーション作品で、彼の要求する「より鋭く、より速く、よりクリアに」という音作りが、従来よりも際立った音圧と切れ味を生んでいます。当時のレコーディングはロサンゼルスのHit City Westで行われ、ミックスはニューヨークのNew Freshスタジオで進められました。

収録された10曲は、余計な無駄を削ぎ落とした構成が最大の特徴です。中でも「Raining Blood」はイントロの儀式的なSEから始まり、電光石火のリフと爆裂ドラミングが30秒以内にテンポ全開へと突き進む構成が印象的です。実際、ドイツのチャートでもCDの規格番号24131として認識されており、欧州輸入版としても流通していたことが確認されます。また、SteveHoffmanフォーラムでは「Def Jamの初版は音質が最高」との評価もあり、特に1994年のドイツ盤再発と並ぶサウンドクオリティの高さが語られています。

リリース当初はレーベル側で詞の過激さやアートワークを巡る懸念があり、配信スケジュールに遅れが生じたと伝えられます。とくに「Angel of Death」の影響でDef JamからGeffenに配給が移る経緯があり、この混乱の中でスラッシュ・メタルというジャンルの商業的な境界線が押し広げられた背景があります。

アメリカのBillboard 200では最高位94位、RIAAによるゴールド認定は1992年11月20日付という実績も持ち、カートリッジ発売に先立ち、CDフォーマットとしての影響力も高かったことがうかがえます。2002年に収録曲を追加した拡張版が登場し、「Aggressive Perfector」や「Criminally Insane」といったボーナストラックが収録されましたが、ファンの間では「オリジナル10曲だけが完成された形だ」という声も根強く存在します。

当CDは欧米においてDef Jamのオリジナル盤として流通していたもので、曲順や音質に関しては初期の完成形をそのまま伝える貴重な輸入盤です。この作品はスラッシュメタルにおける演奏技術のピークと、ヘヴィメタルのプロダクション基準を劇的に引き上げた転換点と評価され続けています。

極限まで研ぎ澄まされた演奏性、プロダクション、そして物議を呼ぶ歌詞構成という要素を高次元で融合させた作品です。後世に与えたインパクトや音楽史的価値は計り知れず、制作当時の情景と共に語り継がれる力を今なお保持しています。

ハードロックCD、ヘビメタDVD等の買取について

2点目の査定額は1点目の半額となります。3点以上でも買取できる場合もございます。例えば、本であれば版が異なっても同一タイトルです。CDやDVDなどであれば型番が違うものは同一タイトルです。