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平山郁夫と玄奘三蔵 おはなし名画シリーズの参考買取価格

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[画集]平山郁夫と玄奘三蔵 おはなし名画シリーズ

2016年10月に発売です。

[著者や編集者など]

・郁夫

・平山

参考買取価格は265円です。

2025年7月17日時点の参考買取価格です。

平山郁夫の画業と玄奘三蔵の求道の旅を、絵を通じて重層的に描いた本作は、おはなし名画シリーズ第13巻として2002年に刊行された大型の画集です。本書は全68ページにわたり、日本画における豊かな色彩と繊細な描写で知られる平山郁夫自身が構成に監修として関わり、西村和子が企画・構成を担当しています。B4変型判の大判サイズで、作品38点を収録して、日本画の迫力を生かした「本格的な画集」であることが強調されています。

内容は大きく二部構成となっており、まず第一部で平山郁夫の生い立ちに焦点を当てています。特に中学時代に広島で原爆を体験し、その後遺症と向き合いながら画家としての道を模索した姿が、彼自身の言葉を交えつつ丁寧に振り返られています。原爆投下の体験は「広島生変図」として描かれ、壊滅的な状況の中で生き延びた彼の心象風景がリアルに伝わります。

第二部は玄奘三蔵の17年間にわたるシルクロードへの旅を追い、その旅路を平山が描いた絵画38点を通じて辿ります。古代インドへの求道の旅は過酷な自然や盗賊、猛獣との遭遇を含む壮大な道程として描かれ、それらを平山が具象的かつ叙情豊かに表現しています。代表作のひとつ「出現」では、玄奘が暗い洞窟の壁面に現れた仏陀を見たという伝承を幻想的に描写して強い印象を与えています。

本書はまた平山が構想し1964年の東京オリンピック聖火リレーを経典と重ね合わせたエピソードを通して、彼の精神世界と玄奘の求道心が邂逅し、画家としての創作意欲へと繋がっていく過程を詳述しています。聖火の光と経典への思いが融合した「仏教伝来」の絵画は高い評価を受けたとされ、そこから平山は巡礼の地を自ら辿り、創作の幅を広げていったことが解説されています。

教育的配慮もなされており、シリーズは子どもから大人まで楽しめる画集を目指して作られています。大判で作品のディテールまで楽しめる誌面設計に加え、文章も平易に整えられ、小学生高学年から中学生以上を主な対象として、学校図書館や教育現場でも広く用いられてきたことが各所で紹介されています。

また普及版がB5変形判として刊行されており、内容はオリジナルと同一である一方、携帯しやすく価格も抑えた仕様となっています。本書は大型本ならではの迫力ある画面と丁寧な解説が魅力です。

全体を通じて、本書は単なる画集ではなく、平山郁夫の人生、玄奘三蔵の旅、そして東西文化の交差点であるシルクロードという三重の物語を、日本画の美しさとともに深く味わえる構成となっています。単に作品を見るだけではなく、画家と僧侶の精神的なつながりを感じ取りながら鑑賞できる点が、本作の大きな魅力といえます。

図録、画集等の買取について

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