1. 買取の特集(トップ)
  2. 図録、画集高額買取品

オーブリー・ビアズリーの参考買取価格

◎参考買取価格は新品同様の状態を前提としています。

◎買取時は、状態や需要、在庫数等を再考慮して査定します。

◎参考買取価格は常に変動しているため、目安とお考え下さい。

[イラスト]オーブリー・ビアズリー

2013年12月に発売です。

[著者や編集者など]

・海野 弘

参考買取価格は995円です。

2025年7月14日時点の参考買取価格です。

オーブリー・ビアズリーは19世紀末のイギリスで活躍した象徴派のイラストレーターで大胆なデフォルメと緻密で華やかな線描によって「世紀末の魔術師」と評されました。本書「オーブリー・ビアズリー 世紀末の光と闇の魔術師」はその代表作を296ページにわたって全ページフルカラーで収録しています。B5判サイズでソフトカバー装丁という仕様になっています。

内容はビアズリーの生涯や制作した雑誌「イエロー・ブック」「サヴォイ」、さらに代表作「サロメ」に焦点を当てた構成で構成章ごとに年代順に解説が展開されています。例えばブライトンで育った彼の青春からロンドンに上京し世紀末の文化都市へ足を踏み入れた過程、さらに「イエロー・ブック」や「サヴォイ」への関与、その一方で当時の批評やスキャンダルも紹介されています。このように作品集と伝記的解説がしっかり融合している構成が特徴です。

解説・監修は評論家で作家の海野弘氏が担当しています。海野氏は早稲田大学ロシア文学科を卒業後、「太陽」編集長を務めた後に独立し、美術やファッション、都市論など幅広い分野で活躍された人物でした。残念ながら2023年4月5日に逝去されましたが同氏による本書はイラストレーションや世紀末芸術を手がけた一連の書籍シリーズの一冊でもあります。

刊行は2013年12月16日でパイ・インターナショナルから発行され、初版発行後11年を経た2025年2月に重版が決定して再度注目を集めています。価格は当初本体3,000円でしたが重版時に改定後も同価格を維持しており、税込3,300円で流通しています。

読者にとっての魅力は、ビアズリーの官能的で装飾的な作風だけでなくその背後にある激動の時代背景と人間ドラマが海野氏の解説によって豊かに読み解かれている点です。単なる画集ではなく、美術史的視点から世紀末文化と社会を背景に彼の創作の源泉を浮かび上がらせた作品集となっています。

これ以上にない規模でビアズリーの世界を味わうことができる本格的な図版収録とともに深い読み応えがある読み物としても成立している構成です。申し上げるまでもなく当時25歳で急逝した鬼才の全体像を視覚的にも文脈的にも知りうる貴重な一冊と言えます。

図録、画集等の買取について

中古品を扱っているお店はたくさんあります。お店が違うと、得意なジャンルはそれぞれ異なってきます。大規模な中古ショップでは、取扱う種類が豊富なため、その傾向は低いです。逆に小規模だと、取扱う種類が少ないため、その傾向は高くなります。得意なジャンルであれば、お店の目利きにも十分期待ができます。また小規模な方が、スタッフも専門知識が高いことが多いです。ご自身の売りたい商品ジャンルがお店の得意ジャンルと一致するか確認する。まずは、これが高く売るための秘訣の一つとなります。