ペーパーバック、洋雑誌、洋書等を買取り

著者 Gloria Gonick による洋書で、東方シルクロード沿いで織られた初期のカーペットとタペストリーに焦点を当てた研究書です。書籍では、中国西部および日本に伝わった「謎めいた織物群」を、図版を豊富に交えて詳細に論じています。

本書の大きな特色として、14～15世紀頃に日本・京都で秘蔵されていた羊毛のカーペットや染織タペストリーが、実は中国甘粛地方や沿岸部の少数民族たちによって織られたものである可能性を、著者が長年の調査をもとに提示している点が挙げられます。 また、これらの織物に現れるモチーフや構図、布の織り・染色技術が、当時のマニ教や少数民族の文化的背景と強く結びついていることに着目しています。

書籍構成は、紹介部として「カーペットと描画ウールタペストリーのコレクション紹介」、続いて「二つのミステリー・コレクション：絨毯と描画タペストリー」「系譜の探求」「中国で保存される描画タペストリー」「マニ教―光の宗教・菜食主義」「変化：中国における時間・空間・用語の挑戦」「中国少数民族の衣装・織物：蒙古族・ハン族以外」「西北中国の画家信者：壁画と曼荼羅」「日本で保存される絨毯と描画タペストリーの特徴」「絨毯・描画タペストリーに現れたマニ教モチーフ」「中国南部沿岸部で製作された描画タペストリー」「結論」と展開されています。

視覚資料も充実しており、200点以上のカラー図版が掲載されているため、テキスタイルの構造・紋様・技法を写真で確認しながら読み進めることが可能です。 また、著者が博物館研究員として中国・日本・西北地域を渡り歩いてきたフィールドワークを反映しており、従来「起

その一方で、本書は専門的なテキスタイル研究・宗教史・少数民族史を横断する内容を含むため、入門書というよりもすでに一定の知識を持つ方向けの深掘り型です。手仕事の織物の技法への理解、さらにはマニ教に関する背景知識があると、内容をより豊かに把握できます。読者が「東西交流」「シルクロードの織物」「少数民族工芸」「宗教的象徴としてのテキスタイル」というテーマに関心を持っているなら、高い示唆を得られる一冊です。

洋書等の買取について

特定の期間内に驚異的な売上を記録した商品をベストセラーと呼びます。たくさん市場に出回り、たくさんの人に閲覧・利用されていきます。しかし、旬の期間を過ぎると瞬く間に売れ残っていきます。生産・発売数が多いほど、その反動は大きいものです。期間を大きく過ぎてしまいますと、買取のとき、ほとんどお値段がつきません。ベストセラーについては旬を過ぎる前にどうぞお売り下さい。