洋書や洋雑誌やペーパーバック等を査定

ジャズ／ロック界でも特にカリスマ性を放っていたジェリー・ガルシアが、これまで公にされなかったインタビューを通して自らの内面を語る内容になっています。編集を担当したのはグレイトフル・デッドの公式伝記作者であり、かつパブリシストでもあるデニス・マクナリーが務めており、その編集の確かさと家族の協力のもとに整理されている点が特徴になっています。インタビューでは宗教、政治、創作過程、個人的な人生、映画、LSDやビート・ジェネレーションやニール・キャサディへの思いなど多岐にわたってジェリー自身が率直に語っています。家族写真や資料、ガルシア自身のアート作品も彩りを添えて収録されており、本人だけでなく親族が残した視覚的証言も豊富に含まれています。

本書の刊行はハードカバー、電子書籍、オーディオブックの形式で行われ、オーディオ版には録音音源が活かされ、本人の声と笑いが臨場感をもって伝わる構成になっています。オーディオには未発表のライブ録音なども複数収録されている点が特別感を高めています。

出版は2015年11月で、タイミングとしてはグレイトフル・デッド結成50周年に合わせたものになっています。レーベルはBlackDog\&Leventhalで、これはHachette Books系統の出版社からのリリースに当たります。

本書によって提供されているのは、ロック史に残る人物が自らを振り返り語る稀有な「声の証言」であり、それらが音声と文章、視覚資料を通して一体となって伝わります。ガルシアの愛好者であればもちろん、音楽史や文化研究を志す人にも価値があります。単なる伝記ではなく、内面から語られるリアルな思考と感性を捉えた一冊であり、類を見ない資料性と親密さを備えている点が魅力であると思います。

洋書等の買取について

著名人に評価された本。ベストセラーに選ばれたCD。世間を賑わせたDVD内容が素晴らしいものがたくさん販売されてきました。しかし、査定では内容は基本的に評価は致しません。その商品について、世の中にどれくらい欲しい人がいるかの需要量。そして、世の中にどれくら出回っているかの供給量。その量によって価値が決まります。どんなに素晴らしい内容でも、残念ながら需要が無いと価値が下がります。