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ブラジル出身の世界的に著名な写真家セバスチャン・サルガドによる写真集です。彼の妻であり、アーバンプランナーおよび建築家でもあるレリア・ワニック・サルガドが編集およびデザインを手掛けました。TASCHEN社から2013年に出版され、520ページにわたり、自然、動物、そして先住民族の息をのむような美しさを黒白写真で捉えています。

サルガドは、8年間にわたる壮大な探求の旅を通じて、人類の手がまだ及んでいない地球の自然やそこに生きる生命を記録しました。極寒や極暑、時には危険を伴う状況下でも、徒歩、軽飛行機、海上船舶、カヌー、さらには気球を使用して30回以上の旅を敢行し、制作されました。

ガラパゴスの動物種や火山、南極と南大西洋のペンギンやシーライオン、ブラジルのワニやジャガー、アフリカのライオンやチーター、アマゾンジャングル深くに住む孤立したゾエ族、西パプアの石器時代のコロワイ人、スーダンの遊牧民ディンカ族、北極圏のネネツ族とそのトナカイ群、スマトラ島西方のメンタワイジャングルコミュニティなど、地球上でまだ現代社会の影響を受けていない山々、砂漠、海洋、動物、そして人々の写真が収められています。

サルガドの写真は、極めて緻密なモノクロ技法により、光と影のコントラストが鮮明で、オランダの巨匠レンブラントやジョルジュ・ド・ラ・トゥールの作品を彷彿とさせるほどです。彼の作品は、地球の壮大なスケール、秩序、美しさを見る者に伝えます。写真集は地理的な五つの章に分けられており、地球の南部、聖域、アフリカ、北方の空間、アマゾニア、パンタナールを紹介しています。

セバスチャン・サルガドは、このプロジェクトを通じて、まだ原始的な状態を保つ地球の46%を我々に思い出させ、「存在するものを守らなければならない」とメッセージを伝えています。「Genesis」プロジェクトと、サルガド夫妻が設立したインスティトゥート・テラは、地球の美しさを示し、それに対するダメージを逆転させ、未来のためにそれを保全することに専念しています。

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