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エビータ - 劇団四季の参考買取価格
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劇団四季によるミュージカルエビータのスタジオ録音完全盤として、1997年に2枚組CDでリリースされたものです。演出や演技、歌唱を舞台バージョンとは少し異なる「レコーディング用」に最適化しており、舞台を知らない方も楽曲の世界に深く浸ることが可能です。
収録は第1幕および第2幕を通してミュージカルの流れを意識した構成となっており、Disc 1では「レクイエム」「こいつはサーカス」「ブエノスアイレス」など第1幕序盤から中盤までのドラマチックな展開が聴けます。 Disc 2には「カサ・ロザーダのバルコニーで」「空を行く」「エバのラメント」など第2幕のクライマックスに向かう数々のナンバーが収録されています。
キャスティング面では、エバ・ペロン役に歌唱力・表現力ともに評価の高い野村玲子さん、チェ・ゲバラ役等に芝清道さん、今井清隆さん、下村青さん、石橋ちさとさんなど、多彩なメンバーが参加しています。 日本語訳詞／日本語歌唱という形式を採っており、英語オリジナル版とは異なる味わいがあります。解説によれば「日本語の訳詞も的確でしっくりくる」としており、ミュージカルの本質を損なわずに日本語化されたことが歌唱面でも支持されています。
音質・パッケージ仕様についてですが、2枚組構成という比較的たっぷりしたボリュームを確保しており、通常の舞台ライブ録音盤とは異なり、スタジオ録音のため演出や音響処理に余裕がある点が特長です。 レーベルがポニーキャニオンであることから流通・マスタリングとも当時の国内レコーディング品質を保っています。
アルゼンチンのファーストレディ、エバ・ペロンの栄光と悲哀を描く政治的・社会的ストーリーであり、このアルバムではそのドラマを音楽のみで辿ることができます。劇団四季がこの作品を取り上げた意味として、日本国内においてもミュージカル文化の成熟を背景に「本格的翻訳・演唱による上演」を志向していた点も挙げられます。
この録音盤の魅力を挙げると、まず野村玲子さんをはじめとする歌手陣の存在感、次に2枚組ゆえの全体構成の充実、そして日本語歌唱による物語の理解しやすさです。また、多くの楽曲が「第一幕」「第二幕」の区切り付きで収録されており、構成の起伏がそのまま音として体感できる設計になっています。加えて、スタジオ録音であるため舞台版の臨場感とは異なる「音の立ち上がり」や「歌詞のクリアさ」が魅力となっています。
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