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鉄道の食事の歴史物語 蒸気機関車 オリエント急行から新幹線までの参考買取価格

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◎買取時は、状態や需要、在庫数等を再考慮して査定します。

◎参考買取価格は常に変動しているため、目安とお考え下さい。

[機関車]鉄道の食事の歴史物語 蒸気機関車 オリエント急行から新幹線まで

2021年12月に発売です。

[著者や編集者など]

・ジェリ・クィンジオ

・大槻 敦子

参考買取価格は740円です。

2025年10月30日時点の参考買取価格です。

鉄道という移動手段の発展とともに変化してきた「列車内の食事」という切り口から、旅と食の歴史を鮮やかに描いたノンフィクション作品です。著者は食の歴史を専門とする ジェリ・クィンジオ 氏で、翻訳は 大槻 敦子 氏によって日本語化されています。

初期の蒸気機関車の旅から、欧州豪華列車で代表される オリエント急行 を経て、日本の高速鉄道である 新幹線 に至るまで、旅客列車における食事サービスの発展の流れをたどります。元々は停車駅で慌ただしく買い求める軽食から始まり、やがて食堂車や豪華なディナーサービスを提供する車両が登場したことが、当時の旅の価値観・階級・技術水準と密接に関わっていることを明らかにしています。

各章の構成も特徴的です。例えば、初期段階で「食堂車がなかったころ」と題して旅客列車の食事が如何に貧弱であったかを紹介し、その後「食堂車の登場」「ヨーロッパ鉄道の高級ディナー」「走るレストラン」「食事のスリム化」「ぜいたくと節約の黄金期」「終わりと始まり」という流れで、時代の変化と共に食と鉄道がどうリンクしてきたかを体系的に整理しています。

本書の魅力は、単なる鉄道史でもなければ食文化史でもありません。むしろ「移動の場としての列車」という特殊環境において、食サービスが旅情や贅沢、社会階層、技術革新、経済変化などと絡み合いながら進化してきた事実を、豊富なエピソードとともに描き出している点にあります。例えば、旅の途中で軽食を買うために慌ただしく列車を降りた体験談や、豪華列車の食堂車で提供された一流ホテル顔負けのコース料理、さらには鉄道が「スリム化・効率化」されていく過程で食事も簡素化していった側面などが紹介されています。

また、レシピ付きという付加価値も見逃せません。書籍内には過去に提供されていた列車内のメニューや、ある時代に人気だった料理が実際に再現できる形で掲載されており、読者自身が「鉄道旅の食事」を追体験できる作りになっています。

本書を読むことで、「なぜ列車に食堂車が必要とされたのか」「旅の時間や距離、技術が変わる中で食のあり方がどう変容したのか」「贅沢な旅の象徴としての鉄道内食事文化がどのように消えていったのか」といった問いに対して、歴史的な視点から答えを得ることができます。例えば、蒸気機関車の時代は停車駅での軽食が中心だったのに対し、20世紀中頃には列車自体が豪華レストランとなったり、食事サービスが「旅の魅力」そのものと結びついたりしました。

鉄道DVD、電車専門書等の買取について

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