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旅と移動 人流と物流の諸相の参考買取価格

◎参考買取価格は新品同様の状態を前提としています。

◎買取時は、状態や需要、在庫数等を再考慮して査定します。

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[鉄道]旅と移動 人流と物流の諸相

2018年3月に発売です。

[著者や編集者など]

・木村 茂光

・湯浅 治久

参考買取価格は4,905円です。

2025年10月27日時点の参考買取価格です。

編者に 木村茂光・湯浅治久を迎え、歴史・地理・交通・宗教・経済の諸相を横断的に捉えながら、「人の移動」と「モノの移動」を切り口に中世から国際交流期に至るまでの交通・物流の構図を明らかにしようとする学術書です。発行は 竹林舎、2018年3月10日刊行、A5判・約525頁におよぶ大部の論文集となっています。

本書は「生活と文化の歴史学」シリーズ第10巻にあたり、交通・流通・移動という観点から時代・地域を問わず研究の最前線を集約しています。 内容構成としては大きく4部からなり、「1 交通・流通の構造」「2 信仰と移動」「3 海を渡る」「4 荘園支配と移動」という区分により、多面的に「移動」を捉えています。

第1部では、畿内・瀬戸内海をはじめとした地域交通・流通が検討されており、たとえば「畿内・瀬戸内海の交通と流通」「和泉・紀北の宿と交通─畿内南部と周辺の交通・流通」などの論考が並びます。 これにより、近畿地方を軸とした交通網や港湾・宿駅ネットワークの歴史的展開が浮かび上がります。第2部では信仰・参詣・修験道の動向を通じて「人の移動」が宗教的・文化的文脈でいかに構築されたかが考察されており、「中世前期の高野参詣における場と人々」「中世後期南関東における修験の動向―修験道集団化の素地について―」といった論題が扱われています。 第3部は海外との交通・交流、「九世紀の海外交通―円仁を中心に―」「東シナ海と倭寇」「国際交流都市博多」等を通じて、海上ルートや国際的な人・モノの動きにも踏み込んでいます。 第4部では荘園制度と移動・物流の交点が扱われ、「国司の下向と帰京」「荘園制の成立と都鄙間交通」「室町期都鄙間交通と荘園制・在地領主」などがテーマに据えられ、土地支配・経済圏・移動の絡みを提示しています。

本書の特徴として、従来の「交通=鉄道・近代輸送網」というイメージではなく、中世から近世にかけての「旅・移動・物流」を歴史的コンテクストの中で丁寧に検証している点があります。特に鉄道というジャンルに関心のある読者であっても、鉄道成立以前の道―港―宿―儒教・宗教・権力構造という構図を理解することで、鉄道時代への遷移や交通インフラの社会的背景をより深く読み解く手がかりになります。編者らは序文で「交通と物流研究の前進のために」と題して、本書の目的と研究的意義を明確に提示しています。

対象読者としては、交通史・流通史・地域史・宗教史・文化史といった複数の領域を横断する研究者・大学院生にとって有用であり、また鉄道・物流・交通インフラを俯瞰的に捉えたい一般の読書好きにも読み応えがあります。ただ、収録論文20篇以上・学術的記述も多いため、軽い読み物としてというよりは研究資料・専門読み物としての性格が強い書籍と言えます。

鉄道に関連して応用できる視点として、まず「なぜその地域に宿場・交通網が成立したのか」「人や荷物がどのルートで動いたか」「宗教・権力・経済が交通ネットワークの構成要因になったのか」といった問いを本書から得ることができます。鉄道建設・路線選定・輸送モード変化を捉える上で、交通システムが社会・文化・経済と密接に結びついていたことを本書は豊富な事例で示しており、鉄道研究・交通技術史に取り組む際の補助線になります。

鉄道DVD、電車専門書等の買取について

たくさんたまったコレクション。保管場所が無制限であればいくらでもためられます。しかし、限界がくれば、いずれは手放す必要に迫られるかもしれません。どれも大事なものですから取捨選択は難しい。どのような基準で決めれば良いでしょうか?あまり観ていない、使っていないもの。でもまた利用するかもしれない。それに該当するものは、再利用されることがほとんどありません。本当に大事なものは、まめに見直すはずです。そして、もしも、再び必要になったら買い戻せばいいのです。思い切って処分しましょう。整理は大胆にするのがコツです。