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現代日本政治史 改革の政治 とオルタナティヴの参考買取価格

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[政治]現代日本政治史 改革の政治 とオルタナティヴ

2021年9月に発売です。

[著者や編集者など]

・大井 赤亥

参考買取価格は115円です。

2025年10月6日時点の参考買取価格です。

目次構成では、まず序章で日本現代政治の対立軸の変遷を整理し、第1章で保守‐革新の古い対立から改革が新たな政治的主題として浮上する経緯を論じています。第2章以降は、政治改革・行政改革・構造改革など、改革という言葉が政策・政党・政治家レベルでどう使われてきたかを詳細に検討しています。例えば、政治改革が野党の競争構造にどのような影響をもたらしたか、第5章で民主党政権の性格を「改革の政治」の文脈で分析しており、第6章で大阪維新運動を「改革の鬼子」として位置づけています。第7章では安倍政権下の改革の限界や曲がり角に焦点を当て、終章で著者が考えるこれからの「オルタナティヴ」、改革を超える可能性について展望を述べています。

本書の独自性は「改革保守」という概念を力強く打ち出している点です。守旧を旨とする保守派と改革を求める保守派の間に、現代政治の主要な紛争軸が置かれているという視点を採用しています。冷戦終結後の政治状況や、1993年の政界再編以降、保守がひとまとめになる「水ぶくれ」によって内部での対立が顕在化した過程を丁寧に追っています。

民主党政権や維新の会、安倍政権といった具体的な政治主体を分析材料とすることで、「改革」が理念としてだけではなく、政策の方向性・政党政治・選挙戦略・政治の制度的枠組みすべてに影響を及ぼしてきたことを示しています。たとえば維新運動が「改革の鬼子」と呼ばれるのは、既存体制への挑戦者として改革保守の立場を前面に出してきたからですし、安倍政権では改革がどのように制度や行動の側面で曲がり角を迎えたかを批判的に検討しています。

読む価値としては、現代日本の政治を理解するうえで「改革」という語が単なるスローガンではなく政治軸としてどのように作用してきたかを具体的に理解できることがあります。改革という言葉の利用の歴史、政策・制度・政党の交錯、そしてその中で生まれる限界や矛盾が鮮やかに描かれており、これからの政治の方向性を考えるための材料が多く含まれています。

特に注意すべきは、著者が「オルタナティヴ」を提示する場として、既存の保守‐改革という枠組みを超える視点を模索している点です。改革保守同士の抗争だけでは政治の活力や信頼回復は十分でないという問題意識が底に流れており、民意や社会の多様性を包含する新しい対立構造の可能性が章末に示唆されています。

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