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人類はどこから来て どこへ行くのかの参考買取価格
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2025年7月に発売です。
[著者や編集者など]
・エドワード・O・ウィルソン
・斉藤 隆央
参考買取価格は1,020円です。
※2025年7月28日時点の参考買取価格です。
ちくま学芸文庫から刊行された本書はエドワード・O・ウィルソンによる生涯の集大成と呼ぶにふさわしい一冊です。人間が他の動物と決定的に異なる存在となった要因を解き明かすため、進化生物学の視点にとどまらず考古学、人類学、進化心理学、歴史学などを総動員する意欲作です。
内容は「どこから来たのか」「何者なのか」「どこへ行くのか」という三部構成で展開します。出アフリカから文明化までの人類史を、真社会性という生物学的概念を鍵にして読み解く点が特色です。アリやハチといった社会性昆虫の進化からヒトへつながる道筋を描きつつ、文化と言語、道徳や宗教、芸術の起源にまで議論を広げています。
巷では「生物の社会性の獲得について、血縁淘汰を否定する独自理論が興味深かった」との声があります。人間を生物学的枠組みで捉え直す大胆な視点は、専門領域を越えた読者にも刺激を与える内容となっています。
本書の魅力は、まず著者ウィルソンの圧倒的な知識と理論的裏付けにあります。アリ研究から社会生物学の礎を築き、「生物多様性」という概念を提唱してきた彼が、90歳近くにしてなお新たな理論に挑む姿勢には学者としての矜持が感じられます。次に、翻訳を担当した斉藤隆央による日本語訳は緻密で、ウィルソンの論理を濁さず伝えることに注力し、その上で文芸文庫として読みやすい体裁を維持しています。
目次を見ても、真社会性の進化や文化と宗教の起源に至るまで、学際的にまとまっており、多彩なトピックを一貫した視点で扱っている点が際立ちます。章立てや解説も整えられ、知的好奇心を多層的に刺激しながら読み進められる構成です。
本書は単なる学術書ではなく、人間をめぐる大きな問いに対して、生物学という明確な切り口から答えを模索する壮大なプロジェクトです。文明の未来をどう考えるかについても示唆を与える内容となっており、学問的深みと実存的省察を両立する稀有な作品だと感じます。
学術書、岩波文庫等の買取について
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