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増補 アルコホリズムの社会学 アディクションと近代の参考買取価格
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[ちくま]増補 アルコホリズムの社会学 アディクションと近代
2024年11月に発売です。
[著者や編集者など]
・野口 裕二
参考買取価格は385円です。
※2025年7月17日時点の参考買取価格です。
アルコール依存を単なる個人の意思の問題としてではなく、近代社会が抱える自己形成の矛盾という視点から鋭く分析した書物です。野口裕二氏は社会学・医療社会学の立場から、依存とは近代的主体観の崩壊であり、その回復には「意志」の限界を認めるところから出発すべきと説きます。著者はベイトソンやアンソニー・ギデンズの構造化理論を援用し、依存が構造と個人のどちらに帰属するのかというテーマを問い直しています。
各章ではスティグマとどう向き合うか、医療化の光と影、断酒会やAAに代表されるセルフヘルプグループの機能、市民ベースの集団療法、オープンダイアローグ的アプローチ、共依存という近代的関係性の病理など多面的に掘り下げています。とくに「自らの意志で欲求を制御できるという近代的理想」が、アディクションに苦しむ人々に自己否定をもたらしている構造的論点が核心です。また「依存=近代社会が生み出した自己の病理」と評される一節では、「アルコホリックとは時代の犠牲者」という表現が登場し、社会構造への批判性を強く帯びた視座が示されます。
文庫版には新たに補論が三つ加筆され、アディクション社会学の理論基盤の明示や、AAにおけるスピリチュアリティ、オープンダイアローグとの比較分析が盛り込まれています。信田さよ子氏による解説では、実践カウンセラーとしての視点から本書が「バイブルのような存在」であるとされています。
30年前の初版から更新されており、依存問題への社会学的アプローチを学ぶ教材としても再評価されています。内容は理論的ながら、実際の支援現場に根ざした議論が展開されており、社会福祉や医療・臨床現場での応用可能性が高いことも特徴です。依存に苦しむ本人だけでなく、支援者や家族、あるいは現代の「自己責任型社会」に疑問を持つ読者にも洞察を与える一冊だと言えます。
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