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アメリカのスラッシュメタルバンドAnthraxが1985年に発表した初のEPであり、バンドの音楽的進化とメンバー交代を象徴する重要な作品です。Anthraxが初めてJoey Belladonnaをボーカルに迎え、Frank Belloがベースを担当する新体制で制作されました。彼らの加入により、バンドのサウンドはより洗練され、メロディアスな要素が加わりました。

EPには、タイトル曲「Armed and Dangerous」を含む全5曲が収録されています。後にリリースされるアルバム「Spreading the Disease」にも収録されており、異なるミックスで提供されています。特に、EP版ではアコースティックギターのイントロが特徴的で、アルバム版とは異なる雰囲気を持っています。

他の収録曲には、オリジナル曲「Raise Hell」や、Sex Pistolsのカバー「God Save the Queen」が含まれています。後者は、バンドのパンクへの敬意を示すものであり、彼らの音楽的ルーツを感じさせます。また、「Metal Thrashing Mad」と「Panic」は、ライブバージョンとして収録されていますが、実際にはスタジオで再録音されたもので、バンドのエネルギッシュな演奏が際立っています。

プロデューサーとしてCarl CanedyとJon Zazulaが参加しており、彼らの経験と技術が作品の完成度を高めています。特に、Jon ZazulaはMegaforce Recordsの創設者であり、Anthraxの初期の成功に大きく貢献した人物です。

1995年には、このEPがCDとして再発され、初期のシングル「Soldiers of Metal」と「Howling Furies」がボーナストラックとして追加されました。これらの曲は、Neil Turbinがボーカルを務めていた時期のものであり、バンドの初期のサウンドを知る上で貴重な資料となっています。

Anthraxの音楽的成長と変革を示す作品であり、スラッシュメタルの歴史においても重要な位置を占めています。新たなメンバーの加入によって、バンドのサウンドはより多様性を増し、後の成功への道を切り開くこととなりました。

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