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フォトグラファー兼プロデューサーとして知られる木本直哉氏によるサーフィン映像作品の第２作にあたるもので、「波巡礼 II」とも表記されます。 映像全体の再生時間は約２時間10分で、通常のサーフィンムービーより長尺で構成されています。

映像には、地球各地の波とサーファーたちのセッションを収めたシーンが多数含まれます。収録地として挙げられているのは、サウスアフリカ、オーストラリア、インドネシア、マルティニーク、バルバドス、ナミビア、タヒチ、ハワイなどの海外の名だたるスポットや、日本国内の四国、宮崎、千葉、茨城、日本海などの波の名所です。それらを背景に、日本のトップサーファーも登場している作品です。

木本直哉氏は 1975年創刊の日本初のサーフィン雑誌「サーフィンワールド」に関わり、長年にわたりハードコアなサーフフォトを手がけてきた存在です。 彼が長年培ってきた視点と経験をこの映像に結晶させたという文脈で、本作は「旅から旅へのこの10年間の結晶」と形容されることがあります。 具体的な見どころは、ダイナミックなジェフリーズベイ、ワイルドな西オーストラリア、秘境サウススマトラのクルイ、西アフリカ・スケルトンベイの激しい波、タヒチ・チョポへの挑戦、日本国内の聖地波、そしてパイプの「ベストオブディケイド」と称される歴史的セッションなど、波の種類も場所も変化に富んだ構成になっている点です。 映像作品としての魅力にプラスして、プロデュースという立場から木本氏自身の視点や構成意図も反映されており、単なるサーフ映像以上の世界観作りを目指した意欲作と位置づけられるようです。

特徴的なのは、サーフィンに精通した観客にとっても印象深い波を集めており、異なる国・地域の波の表情、光と水の質感、ライダーの線・動きの描写が重視されている点です。映像的な見応えや構成、旅の要素を併せ持つ点で、サーフィンファンのみならず映像作品としても魅力ある側面を備えています。

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