- 買取の特集(トップ)
- 落語CD、歌舞伎DVD高額買取品
玉三郎の 風を得ての参考買取価格
◎参考買取価格は新品同様の状態を前提としています。
◎買取時は、状態や需要、在庫数等を再考慮して査定します。
◎参考買取価格は常に変動しているため、目安とお考え下さい。

歌舞伎界の至宝・五代目坂東玉三郎を題材に、著者・真山仁が長年の対話をもとに肉声と哲学を描き出す一冊です。
本書は二部構成で構成されており、第一部「秘すれば花」では、玉三郎が梨園の出自ではない立ち位置から芸養子として進んできた道のりを、小説的手法を交えて描いています。 第二部「その風を得て」では、玉三郎が敬愛する世阿弥の「風姿花伝」の精神を下敷きにしながら、「醜」「演」「闇」「妖」などの漢字を軸に、彼の美学や言葉の深みに迫る連作篇が展開されます。
書中には、玉三郎自身の発言や思索が多く織り込まれており、表現者としてだけでなく思想家・詩人の側面をも浮かび上がらせる構成です。また、著者との30年にわたる交遊と取材記録を基盤としており、玉三郎本人の「肉声」が複数箇所で引用されている点が特色になっています。 判型は四六判、184ページ構成で、出版は文藝春秋、2025年9月26日刊行です。
第二部の章題には漢字一文字が並び、「花」「風」「老」「桜」などのテーマを通して玉三郎の言葉と思考が章ごとに紡がれています。 玉三郎の幼少期や芸養子時代といった生い立ちに関する記述は意外性をもって語られるところが多く、「芸能の家系」ではない出自ゆえに紆余曲折を経た彼の歩みに光があてられています。 著者自身によれば、第一部は「幼少期から独り立ちまで」を小説化した連載作品を元にしたものであり、第二部は「漢字一字」をテーマに問いかけ、玉三郎の精神世界を探る対話形式作品をまとめたものとして位置づけられています。
歌舞伎ファンや玉三郎ファン、また演劇や日本文化に興味を持つ読者には、単なる評伝を超えた深い言葉と思想をもつ描写として読みどころが多くあります。タイトルにある「風を得て」は、世阿弥の風姿花伝の思想、あるいは芸術家が風を受けて羽ばたくような象徴性を意識して選ばれた語感と感じられます。
落語CD、歌舞伎DVD等の買取について
一般的に販売されているものには、販売部数が少ないものもあります。販売元も商売ですから、売れ残りを避けたいのです。また、レアな演出するために部数を限定することもあります。いずれにせよ、市場に出回る数が少ない場合、一般的に価値は上がります。当店ではニーズの多い、レアなものはきちんと見極めております。機会がありましたら、一度ご検討頂けましたら幸いです。