生物図録や物理図録や風刺画集類が売れる

東京アートディレクターズクラブが編纂した年鑑であり、2024年度の日本における優れたアートディレクション作品を集約しています。大判B4サイズで制作され、330ページにわたってフルカラーで掲載されており、作品の細部まで視覚的に確認できます。

広告、パッケージ、映像、空間デザインなど多岐にわたる分野の作品を収録しており、各作品には制作者の意図や戦略が詳細に解説されています。これにより、アートディレクターのみならず、デザイナー、フォトグラファー、映像ディレクター、コピーライター、CMプランナー、プロデューサー、企業関係者など、幅広い職種の方々にとって実用的な資料となっています。

編集委員会には、大貫卓也、葛西薫、菊地敦己、新村則人、田中竜介、中島祥文、服部一成といった日本を代表するアートディレクターが名を連ねており、彼らの視点から選定された作品群は、現在の日本のアートディレクションの水準と傾向を示しています。

2024年度のADCグランプリには、岡崎智弘による個展「STUDY」の映像と展示が選ばれました。ADC会員賞には、三澤遥の個展「Just by | だけ しか たった」や、多摩美術大学の「オープンキャンパス2023」のビジュアルアイデンティティ、大塚製薬「カロリーメイト」のポスターとコマーシャルフィルムが受賞しています。ADC賞には、沖縄セルラーの新聞広告「わたしたちが、絶滅危惧種になるまえに。」や、炭平旅館「うかわ」のパッケージデザイン、メリーチョコレートカムパニー「RURU MARY'S」のパッケージデザインと空間デザイン、甲子化学工業「HOTAMET」のプロジェクト、ソニー・ミュージックレーベルズ「宇多田ヒカル 何色でもない花」のミュージックビデオ、大塚製薬「カロリーメイト リキッド」のポスターとウェブサイトなど、多岐にわたる作品が選出されています。

アートディレクションの現場で活躍するプロフェッショナルにとって、最新のトレンドや技術、表現手法を学ぶための貴重な資料であり、また、これからアートディレクションの分野を目指す学生や若手クリエイターにとっても、実践的な知識とインスピレーションを得るための有用なガイドとなっています。

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