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空に浮かぶ密室の参考買取価格
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◎買取時は、状態や需要、在庫数等を再考慮して査定します。
◎参考買取価格は常に変動しているため、目安とお考え下さい。

1930年代のロンドンを舞台に描かれる本格ミステリ小説で、観覧車という限定空間で発生した密室殺人事件を軸に複数の謎が絡み合う構成になっています。銀行支配人ドミニクが稼働中の観覧車のゴンドラ内で射殺され、現場にいた妻カーラが容疑者として疑われる状況から物語は始まります。妻の無罪を立証するため、若き弁護士イブズが遊園地内で目撃された「足を引きずる男」の足取りを追いながら捜査を進めていきますが、予期せぬ第二、第三の密室殺人が発生し、イブズ自身が逮捕される事態に発展します。元奇術師の私立探偵スペクターが捜査を引き継ぐことで、事件は従来の形式とは異なる視点から解きほぐされていきます。
こうした複数事件の絡み合いや巧妙なトリックの提示、観察された事象と論理的な推理の組み合わせが物語の特色になっています。読者に手がかりを示しながらも予想を裏切る展開や、物語全体に漂う黄金期本格ミステリへのオマージュとしての趣向が評価されています。原題が「殺人の輪」を意味すると指摘されているように、事件同士が単なる並列ではなく深い関連性を持って構築されており、読後にその連関の意味を読み返す楽しみも残されている作品です。
作者トム・ミードはイギリス出身の作家で、前作「死と奇術師」に続き本作でも古典的な探偵活劇の文脈を受け継ぎつつ現代的な語り口で再構築しています。翻訳は中山宥が担当し、古典探偵小説のエッセンスを丁寧に日本語へ橋渡ししています。作品全体は複数の密室トリックと登場人物の心理的な絡み合いが魅力となっており、単なる謎解きに留まらず構成の緻密さや伝統的なミステリ技巧を楽しむことができます。本書は黄金期ミステリ愛好者にも手応えのある設計で、伝統的探偵譚を現代に伝える一冊として評価されています。
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