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オフシーズンの参考買取価格

◎参考買取価格は新品同様の状態を前提としています。

◎買取時は、状態や需要、在庫数等を再考慮して査定します。

◎参考買取価格は常に変動しているため、目安とお考え下さい。

[文庫]オフシーズン

2020年2月に発売です。

[著者や編集者など]

・ジャック ケッチャム

・金子 浩

参考買取価格は315円です。

2025年11月3日時点の参考買取価格です。

アメリカのホラー作家 ジャック・ケッチャムによる傑作長編小説を、翻訳家 金子 浩 が邦訳し、出版社 扶桑社 が文庫化した一作です。原題は Off Season。日本国内では2020年に文庫判で復刊され、ホラー・サスペンス好きの書き手から長く支持されてきました。

物語は、避暑客の姿がまばらになった九月のメイン州の避暑地を舞台に展開します。ニューヨークからやって来た六人の男女が、小屋を借りてひとときの休息を楽しもうと集まります。書籍編集者のカーラ、彼女のボーイフレンドのジム、妹のマージーとそのボーイフレンドのダン、さらにカーラの以前の恋人ニックとそのガールフレンドのローラという組み合わせです。

しかし彼らの楽しい旅はすぐに悪夢へと変化します。地元に住む「食人族」が彼らを襲撃し、都会的な価値観を持つ六人と、原始的・獰猛な地元住民との間で凄惨なサバイバルが始まります。タイトルの「オフシーズン」が暗示するように、賑わいが去った避暑地の静けさと、裏側に潜む恐怖が対比されており、不気味さを増幅させる舞台設定となっています。

著者ケッチャムは、かつて俳優や教師、出版エージェントなど多様な職歴を経て、この作品で作家デビューを果たしました。彼のスタイルは、暴力や恐怖を隠さず描写することで知られ、実際この作品も「無修正版」として復刊されており、冒頭の「全米一怖い作家」との評価も付されています。

翻訳を手がけた金子浩氏も、「森の惨劇」「襲撃者の夜」などケッチャム作品の邦訳を多く手掛けており、日本における著者の理解を深める重要な存在です。読みやすく、原作の衝撃を損なわずに伝える翻訳としても評価されています。

この作品を読む上で注目すべきは二つの要素です。ひとつは舞台の雰囲気です。避暑地の「オフシーズン」という薄暗く冷えた空気が、読者の緊張を巧みに高めます。もうひとつは登場人物たちの心理的変化と、その背後に居場所を失った土地・人間の暴走というテーマです。読者は「こちら側」と「向こう側」の境界が曖昧になる瞬間を、文字の中で追体験することになります。

ただしグロテスクな描写や過激なサバイバル描写が含まれており、スリルや恐怖を求める読者には魅力的な反面、苦手な方には辛い体験となる可能性もありますので、読む際の心構えとして覚えておいて頂きたいです。

文庫、新書等の買取について

モノは、ため込むと場所をとります。どこかに預けようにも結構な料金を取られ、値段は下がる一方です・・・。気がつくと半額になっていたなんてことも良くあります。それならば、いったん売って、必要になったら買い戻すことを提案します。聞きたい、観たい、遊びたいときに買い戻しましょう!