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精神のエネルギーの参考買取価格
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意識と生命の関係を中心に据えた著述で、哲学的な深みと臨床的な洞察を融合させている内容です。意識と脳の関係についてベルクソンは、脳を意識の「制御器官」と捉えながらも、それが意識を「生み出す」わけではないと論じています。意識は脳の外へと広がる本来的なものであり、脳はそれを日常的な行為に適用するために制限を加える役割を担うのだという私見を示しており、これは彼独自の「心‐物二重論」の再構築といえる考察です。
収録されている論文は、「意識と生命」「魂と身体」「〈生者の幻〉と〈心霊研究〉」「夢」「現在の記憶内容と誤った再認」「知的な努力」「脳と思考―哲学の錯覚」といった構成になっており、各章はベルクソンが重んじた「現象を先入観なく観察する」という哲学的方法論に従って展開されています。講演録であるがゆえに、平易な語り口でありつつも、内容は高度であり、哲学初心者から既読者まで幅広く対象にしている点が特徴的です。
当時ロンドン心霊研究協会での講演を通じ、心霊現象やオカルティズム、超常経験に敬意を示しつつ、これらを現象学的に捉える姿勢を見せています。一見すると非科学的とされがちな事例を、一種の記憶や夢、知覚の特殊な形として考察することで、科学と不可分の関係性を探ろうとしています。
記憶や既視感に関する考察も充実しています。「現在の記憶内容と誤った再認」においては、臨床的な患者の事例も例示しながら、記憶が脳皮質内にそのまま「保存」されているわけではなく、意識との相互作用で再構成される過程に光を当てています。
夢については「夢とは何か」をテーマにした講演を通じ、夢と記憶、潜在意識との接点を哲学的観点から紐解く構成になっており、読者の思考を掻き立てる内容です。
本書はベルクソンの初期・中期の思想を総合的にまとめた一冊といえ、象徴的概念「純粋持続」や後の「創造的進化」につながるエラン・ヴィタール的思考の萌芽が認められます。講演録ながら高度で臨床的な洞察を含むため、哲学的深みに富んでおり、入門書としても理解を深める読者にも価値ある構造になっています。
文庫、新書等の買取について
インターネットは広く普及し、総務省の調べでは80%近い普及率でした。電気や水道同様に、もはやあって当たり前といっても良いかもしれません。単語を調べたり、地図を見たり、皆さん一度はご経験があるかと思います。逆に、ネットの登場にて廃れつつあるものもあります。例えば、純粋な地図や辞書がそれにあたります。全てがそうではありませんが、ニーズは以前より下がっています。使い手がネットに移ってしまった製品は、買取時でも価値が下がります。ただし、調べるだけでなく、楽しめる付加価値のある地図や辞書は別です。一つ覚えておいて頂けましたら幸いです。