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航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」を心から応援するファン向けに制作された映像作品です。メーカーである 有限会社バナプル が2020年7月10日にリリースしています。

このDVDは2020年の活動を中心に、ファンが「もっとじっくり」「もっとインタビューをたっぷり」と楽しめる構成となっています。注目ポイントとして、5月29日に実施された医療従事者や関係者に敬意と感謝を示すスペシャルフライトを、6台のカメラを使って多角的に撮影している点が挙げられます。また、3月20日に宮城県東松島市の松島基地で行われたカラースモークを用いた展示飛行では、2編隊12機というブルーインパルス史上初の構成を、地上試験から飛行実施まで徹底取材している内容も含まれています。収録時間も84分と、通常のイベント映像よりも長尺で、「ファン必携」「永久保存版」と銘打たれているのも特徴です。

出演・構成面では、チームのパイロット紹介、T-4機によるアクロバット飛行、地上整備小隊による解説などが盛り込まれています。具体的には「パイロット紹介 １番機」「パイロット紹介 ２番機」「Dolphin Keepers」「What is METRO？」などのチャプター表記が出ており、単なる飛行シーンの記録に留まらず、チーム内部の動きや裏側もフォーカスしている点が特徴です。また、このシリーズでは構成にシリーズ通しの流れがあり、2019シーズンのラグビーW杯開幕式、ラストフライトG O R O、カラースモーク・医療従事者飛行なども収録されており、2020年版は2019年も振り返る仕様となっています。

映像的には、撮影機材や視点の多様さも魅力で、上記フライトを6台体制で撮影という記述があり、ブルーインパルスの飛行を多角的に捉える意識が高い作りになっています。特に、自衛隊による飛行展示という動きモノの記録なので、空の広がり・スモークの軌跡・地上からの視点・整備兵の動きといった「現場感」を味わえる点が、予備知識のあるファンには嬉しい構成です。

ブルーインパルスの2020シーズンの活動と、それに至る準備・裏側を追った構成であるため、同チームに対して一定の知識を前提とした観賞にも向いています。例えば「12機編隊」「2編隊運用」「カラースモーク地上試験」などの用語が出てきますので、航空展示飛行の基礎的な理解があると更に楽しめます。

本作品はブルーインパルスの動きを「記録」として捉えたいファンや、航空自衛隊アクロバット飛行に関する内部の動きを知りたい視聴者にとって価値ある映像資料です。視聴者が飛行を「ただ見る」のではなく「知る」という体験を求めているならば、好適な作品といえます。

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