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1996年12月2日にソニー・ミュージック・エンタテインメントからリリースされた久保田利伸の9枚目のオリジナルアルバムです。収録時間は約55分、全11曲構成で、R&Bやポップ、ソウルといったジャンルが融合された作品とされています。プロデュースは久保田自身と、特にシングル曲「LA・LA・LA LOVE SONG」では柿崎洋一郎が大きく関わっています。

1996年5月13日に「久保田利伸 with Naomi Campbell」名義でシングルとして先行リリースされ、ナオミ・キャンベルとのコラボレーションが話題を呼びました。ドラマ「ロングバケーション」の主題歌に起用され、オリコンウィークリーチャートで6週目に初の1位を獲得し、年間ランキングでは第3位、累計売上は約186万枚に達するなど、日本の90年代音楽史を象徴する一曲となりました。

歌詞において「まわれ　まわれメリーゴーランド」というフレーズが印象的で、恋愛の高揚感とともに終わらない幸福な時間を願う心情が鮮やかに描写されています。また歌ネットのコラムでは、歌唱面の魅力について「黒人音楽のノリ」という観点から言及され、久保田が日本のリスナーに本格的なR&Bを浸透させた功績が高く評価されています。

アルバム全体では「BODYCATION」「虹のグランドスラム」といった先行シングルも収録され、楽曲アレンジャーが異なり多彩な音楽性を展開しています。「BODYCATION」は日本テレコムのCMソングとして起用されるなど、中毒性のあるポップな仕上がりになっていて、「虹のグランドスラム」はアニメ「H2」の主題歌にもなったスポーティーなR&Bナンバーです。

制作面ではレコーディングが1995年から1996年にかけて行われ、久保田自身の執筆・共同プロデュースによって統一感を保ちながら、柿崎洋一郎の参加によって「LA・LA・LA LOVE SONG」にはより洗練された仕上がりが与えられています。リズム感重視の裏打ち的な演奏や、ジャズ・コードの使用、ボーカルには本人によるオーバーダビングも施されています。

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