ボクシング専門書、ボクシング雑誌等が査定可能

プロレスラーであり、作家としても活動するTAJIRIによるエッセイ集です。本作では、彼の豊富な国内外での経験に基づく洞察が綴られています。TAJIRIは、熊本県出身で、若い頃にプロレスラーを目指し、アメリカの「WWE」など国際的な舞台で活躍しました。帰国後も多くのプロレス団体に関わり、現在は福岡を拠点に九州プロレスで活動しています。

本書は西日本新聞に連載されたコラムと新たに書き下ろしたエピソードを含む全78編から構成されており、プロレスの世界だけでなく、日常生活や移住、海外での奇妙な体験など、多岐にわたるテーマが扱われています。例えば、海外でのプロレスラーとしての生活、異文化との遭遇、そしてプロレスを通じて見た人生の哲学などが語られます。

TAJIRIの文体は親しみやすく、プロレスファンでなくとも楽しめる内容となっています。プロレスの試合の裏側、トレーニングや日々の生活に至るまでのリアルなストーリーが、彼の人柄とともに伝わってくるため、読者に新たな視点を提供します。

また、TAJIRIはこれまでにも「プロレスラーは観客に何を見せているのか」や「戦争とプロレス」など、様々な著作を手がけており、プロレスだけでなく広い視野を持つ作家としての側面も持ち合わせています。これらの経験が彼のエッセイに深みを加え、読者を引き込む要素となっています。

プロレスを通じて見える人生の奥深さを感じさせる一冊であり、TAJIRIの洞察が詰まった作品です。プロレスの魅力はもちろんのこと、人生の様々な局面で直面する困難や喜びについて、彼なりの答えを見つけ出す過程が描かれています。

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