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自省録の参考買取価格
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ローマ皇帝マルクス・アウレリウスが自身の内面と向き合い、日々の行動や思索を記録した手記です。皇帝としての重責を担いながらも、ストア派哲学に基づいた自己省察を続けた彼の姿勢が、現代においても多くの人々に影響を与えています。
マルクス・アウレリウスが自らの内面と対話する形式で書かれており、他者に向けた教訓ではなく、自身への問いかけや反省が中心となっています。そのため、読者は彼の思索の過程を追体験することができ、自己理解を深める手助けとなります。
内容は断片的であり、統一された構成はありませんが、それがかえって彼の思索の生々しさを伝えています。たとえば、「人は田舎や海岸にひきこもる場所を求める。しかしこれはきわめて凡俗な考え方だ。というのは、君はいつでも自分自身の内にひきこもることができるのである。自分自身の魂の中にまさる平和な閑寂な隠家を見出すことはできないであろう。」といった一節からは、内面の静けさを重視する彼の姿勢がうかがえます。
また、彼は「人生即主観」という考え方を持ち、外部の出来事に対する反応は自分の主観によるものであると説いています。これは、現代においてもストレスや不安に対処するための有効な視点となり得ます。
翻訳を担当した神谷美恵子は、精神科医としての経験を活かし、原文のニュアンスを丁寧に伝える訳文を提供しています。彼女の解説も本書の理解を深める一助となっています。
時代を超えて人々の心に響く書物であり、自己と向き合い、内面の平穏を求めるすべての人にとって、価値ある一冊です。
学術書、岩波文庫等の買取について
ご家族様から遺品整理についてご依頼を頂くことがございます。生前から大切にされてきたお品物の数々。中にはご本人にとって大変貴重なものも含まれているかと思います。お預かり後、仕分け・査定の際にも手に力が入ります。1点1点丁寧に気持ちを込めて査定をさせて頂ければと思います。査定金額だけでなく、対応含めてご期待に添えるよう頑張ります！
