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オハナホロホロ 全6巻セットの参考買取価格

◎参考買取価格は新品同様の状態を前提としています。

◎買取時は、状態や需要、在庫数等を再考慮して査定します。

◎参考買取価格は常に変動しているため、目安とお考え下さい。

[コミック]オハナホロホロ 全6巻セット

2023年6月に発売です。

[著者や編集者など]

・鳥野 しの

参考買取価格は450円です。

2025年6月12日時点の参考買取価格です。

鳥野しのによる女性誌「FEELYOUNG」で2008年10月号から2013年10月号まで連載されたヤング・レディース作品です。タイトルは 「家族」 を意味するハワイ語「オハナ」にちなみ、大切な人との関係性を探る物語としてぴったりとした命名がなされています。舞台は東京のマンション。同居生活を送るのは翻訳家・麻耶と、彼女の元恋人だったシングルマザー・みちる、その息子・ゆうた、そして下の階に住む幼なじみでもある俳優・ニコ。奇妙なバランスでつながる4人の関係が日々の生活のなかで少しずつ変化していく様子が丁寧に描かれています。

5年前に突然姿を消したみちるが小さな子を連れて戻ってきたことから新しい生活が始まります。タイトル通り 「家」 の意味のある関係を求めつつ互いに干渉できず、親としての距離感を模索する内容が胸に沁みます。子どものゆうたに焦点を当てる場面は愛らしく、周囲の大人たちがその純真さに影響を受けて成長する様子が自然に描写されています。ゆうたに対してだけは大人たちの本音と建前が融解し、等身大の家族像が浮かび上がってくることに。人間関係のもつれや複雑な心情はレビューでも高く評価され、たとえば大人同士の感情が絡み合う構図に心惹かれた読者の声も散見されます。

ストーリーは巻を追うごとに展開が深まり、第二巻で麻耶にプロポーズをする同級生・ヒデスケが登場し三角関係が浮上します。第四巻では結論を迫られる展開となり 「禁じた恋」 が動き出し、第五巻以降は母親としての覚悟や子育ての葛藤に焦点が当てられます。最終第六巻では真相が明らかになるクライマックスを迎えた後、十数年後を舞台にした番外編も収録され、登場人物のその後を描写する構成となっています。

絵柄については羽海野チカ作品への作画アシスタント経験がある影響が指摘されており、独特の柔らかい線と繊細な構図に魅了されたとの声が見受けられます。全体的にほのぼのとした雰囲気でありながら芯のあるストーリー性が支持され、「切なくも温かい」「人間のリアルな弱さや迷いが描かれている」との感想も寄せられています。

書誌的特徴としては全巻に番外編の描き下ろしが収録されており、それぞれの巻末できちんと区切りをつけながら物語世界を広げています。作者の他作品にはBL作品「アステリスク」やSFテイストの「麦の惑星」などがあり、「オハナホロホロ」でも家族観や人間ドラマに通じる視点が光ります。

読後にはありきたりな総括ではなく「あらゆる家族の形の可能性をそっと教えてくれる作品」だという印象が残ります。子どもを抱えながら大人がどう歩んでいくかが等身大で描かれており、大人の複雑な感情と成長の物語として強く心に響く作品です。

コミックセット等の買取について

毎日たくさんの新しい商品が市場に販売されます。当店でもあらゆる商品を取り扱いできるよう日々励んでおります。また、古いものも種類は数え切れないくらいございます。現在、その全てを網羅しているわけではありません。できるだけ多くの種類を扱えるようシステムの改善を進めております。どうぞご検討下さい。