小学館、女性コミックセット等を査定

作画を担当する 河原 和音 が 集英社 の「別冊マーガレット」で2008年9月号から2015年11月号にかけて連載した青春ラブコメ＆吹奏楽×野球部の物語を1冊目から最終19巻まで収めたシリーズです。

物語の主人公は吹奏楽部でトランペットを担当する女の子「つばさ」と、野球部エースとして活躍する「大介」。つばさは幼なじみの大介に憧れを抱きながら、吹奏楽部として大介の野球部を応援し、自身も音楽に真っ直ぐ向き合います。一方大介は、甲子園という大きな夢に向かって仲間と共に戦いながら、つばさとの距離も少しずつ縮めていく構成です。連載中盤から高校野球の地方大会、甲子園を目指す展開へと盛り上がりを見せ、吹奏楽部の応援活動や人間関係、恋愛要素なども丁寧に描かれています。

作中では音楽と野球という「人を鼓舞する」二つのテーマが並列に扱われており、部活ものとしての熱量や青春の葛藤、勝利の瞬間・敗北の瞬間の描写が印象的です。河原和音のタッチらしいキャラクターの感情表現や、友情・努力・成長といった王道青春モチーフも随所に散りばめられており、少女漫画ジャンルの中でも部活動ものラブストーリーとして高く評価されています。

なおこのセットはシリーズ完結の19巻までをひとまとめにした構成なので、全体を通して主人公たちの成長や部活動のクライマックスである高校野球大会までを追体験できます。初期から最終巻までを通読することで、つばさと大介、吹奏楽部・野球部それぞれの成長や変化を連続して理解できます。加えて、連載期間中に雑誌掲載された際のカラー原画の収録など、単巻版で加筆・リマスターされている巻も存在します。

この作品を通じて、部活動を題材にしたストーリーが好きな読者、恋愛要素も楽しみたい読者、また「音楽×スポーツ」という異なる領域を掛け合わせた構図に惹かれる読者には特に響く内容です。巻数が多いため一気読みには時間要しますが、その分だけ読み応えやキャラクターの積み重ねが感じられます。

コミックセット等の買取について

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