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エッシャー 不思議のヒミツの参考買取価格

◎参考買取価格は新品同様の状態を前提としています。

◎買取時は、状態や需要、在庫数等を再考慮して査定します。

◎参考買取価格は常に変動しているため、目安とお考え下さい。

[アート]エッシャー 不思議のヒミツ

2023年12月に発売です。

[著者や編集者など]

・熊澤弘

参考買取価格は1,390円です。

2025年12月15日時点の参考買取価格です。

グラフィックアートの領域で特異な位置を占める画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャーの創作世界を「だまし絵」「幾何学」「変容」「敷き詰め」などの視点から紐解いた一冊です。通常のアート画集と異なり、技法や構図の背後にある原理や思考を「謎解き」的に解説しており、視覚的驚きの背後構造に踏み込む内容になっています。

構成としては章立てが明確で、第1章「デビューとイタリア」、第2章「テセレーション」、第3章「メタモルフォーゼ」、第4章「空間の構造」、第5章「幾何学的なパラドックス」、第6章「依頼を受けて制作した作品」といった流れをとり、エッシャーの初期から代表作を経て、依頼作品までを展開しています。 図版掲載数が約200点に及び、イタリア滞在時やアール・ヌーヴォーにインスピレーションを受けた初期作品にも視線を向けている点が特徴です。

紙面仕様はB5判、280頁というタイトな構成でありながら、展覧会公式カタログとしての役割も兼ねており、作品図版の美しさを活かしたレイアウトが読みどころです。出版元のサイトでは「重版出来!9,500部突破!」との記載もあり、読者からの反響が大きかったことがわかります。

読み進めるうえで注目すべき点として、エッシャーの作品が「視覚的に楽しませるだけ」でなく、「数学的構造」「自然の法則」「反復と変容」といった知的モチーフに基づいているという視点が丁寧に解説されていることが挙げられます。例えば「テセレーション」では平面を分割し反復する構図の意図が、「空間の構造」では上下・内外を交錯させる逆説的空間の仕掛けが取り上げられています。図版をただ眺めるのではなく、その背後にある思考を掘り下げたい方には興味深い要素です。

また、本書は単なる画集以上に「鑑賞ガイド」の側面を持っており、エッシャーの代表作を展覧会形式で巡るような体験を意図して構成されています。実際に美術館での展覧会と連動しており、その予習・復習用としても使える点が実用的と言えます。読者レビューにも「だまし絵ばかりではないことがよくわかった」「初期作品を知れてよかった」といった声が見られます。

取り扱い上の注意として、技術的な分析や専門用語も出てくるため、美術・数学・デザインに多少なりとも関心を持つ読者に適しています。一方で、一般的な作品集を求めるだけの読者には、やや解説寄り・構成寄りに感じられます。エッシャーという作家の「見かけの奇抜さ」ではなく「構造の妙」を深めたい場合には、本書のような切り口が新鮮です。

デザイン本、建築雑誌等の買取について

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