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2024年8月24日・25日、東京・日産スタジアムで行われた、藤井風による自身最大規模のワンマンライブ「Fujii Kaze Stadium Live 「Feelin’ Good」」を収録した映像作品です。日本国内のみならずアジア10都市を巡るアリーナツアーのハイライトとなった公演をビジュアル化しており、ライブ本編と舞台裏ドキュメンタリーを含む2枚組ブルーレイ仕様でリリースされました。

DISC 1には、ライブのDay2を中心に編集されたライブ本編全23曲を収録しています。演出・監督を務めたのは映像作家の山田健人で、ライブ映像としての構成にも強いこだわりが感じられる内容となっています。収録楽曲は、「summer grace」「Introduction ‘Feelin’ God’」「Feelin’ God」「花」「ガーデン」「特にない」「さよならべいべ」「きらり」「キリがないから」「燃えよ」「風よ」「ロンリーラプソディ」「恋時雨」「死ぬのがいいわ」「Workin' Hard」「damn」「旅路」「満ちてゆく」「青春病」「何なんw」「まつり」など、デビュー期から最新曲までを網羅する多彩なラインナップです。DISC 2には、約70分にもおよぶドキュメンタリー「Feelin’ Good 」を収録しています。こちらでは映像作家エリザベス宮地が監督を務め、ライブ本番舞台裏の様子や藤井風自身のライブに対する思いやコンセプト、準備段階のエピソードなどを追っており、ライブ当日の興奮だけでなく舞台裏の「リアル」が掘り下げられています。また、英語字幕・日本語字幕の両対応となっており、国内外のファンに向けた配慮もなされています。特製フォトブックレットとB4サイズのビジュアルポスターを同梱した三方背ケース仕様という豪華仕様も特筆すべき点です。この作品が捉えているのは、単なるライブ映像ではなく「スタジアム」というスケールと、藤井風がこれまで築き上げてきた音楽世界の集大成的瞬間です。観客とアーティストが一体となる瞬間、ステージの演出、楽曲の緊張と解放、その舞台裏に宿る葛藤と挑戦──それらすべてが映像化されています。

ライブ映像としての楽しみ方に加えて、ドキュメンタリー視点からアーティストの内側に触れることで、藤井風というクリエイターの「今」を多面的に捉えることが可能です。スタジアム公演という圧倒的スケールゆえに、画面越しでもその場の熱量や空気感を感じ取りやすい構成となっています。

音楽ファンのみならず、映像作品としても丁寧に作られたこの作品は、ライブを体験できなかった方にも十分に「その場にいた」感覚を提供してくれます。そして、何より藤井風というアーティストがなぜ多くの人を惹きつけてきたのか、その魅力を改めて提示してくれる映像体験と言えます。

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