ビデオテープ、ブルーレイ、DVD、VHS等を買います

このビデオテープは、1956年公開のドラマ映画「Tea and Sympathy」を収録した海外版VHSです。原題と同一のタイトルが付されており、米国の名門スタジオMetroGoldwynMayerが製作した作品をホームエンターテインメント用に1998年9月1日にリリースしたものです。なお映画作品自体は、ブロードウェイで上演された同名戯曲を原作とし、監督にVincente Minnelli、主演にDeborah KerrおよびJohn Kerrを迎えています。

舞台はアメリカ北東部の寄宿制男子校。17歳のトム・リーが、スポーツや男らしさを重んじる校風のなか、クラシック音楽を好み読書や演劇に親しむ「異質な存在」として疎外されていきます。 父親や同級生たちは彼の「男らしさの欠如」を問題視し、彼を「シスター・ボーイ」と呼んで嘲る場面もあります。 そんななかで、学校寮監の夫人ローラ・レイノルズがトムに理解を示し、二人は次第に心の交流を深めていきます。原作戯曲では同性愛に近づくテーマが扱われていましたが、1950年代のハリウッド製作規定により映画版では「異質さ」「繊細さ」という言葉に置き換えられ、明確に「同性愛」とは描かれていません。このようなテーマ性と時代背景をもって、映画は「マスから逸脱する個」を描いた作品として、今日ではジェンダーや男らしさの規範に関する古典的な視点を内包しています。

1950年代中頃という時代において、「男らしさ」「異質な存在」というテーマを映画で描くのは稀であり、本作はその点において先駆的な試みを含んでいます。映像作品としては、穏やかで丁寧な語り口ながらも、トムとローラの関係が「救済」あるいは「禁じられた理解」を孕んでおり、視聴者に対して強い印象を残します。撮影中の制約や検閲制度が作品に影響を及ぼしており、映画版では戯曲版に比べて描写が抑制的であることも、作品理解のポイントになります。

ビデオテープ等の買取について

通年、買取を行っておりますが、混み合うシーズンがございます。年末年始や年度明けの3月末などです。大掃除や引越に伴う整理が多いためだと思われます。その期間は、当店へも買取依頼が殺到致します。原則、お品物の到着順に査定の対応を行っています。お急ぎの場合は、シーズンに入る前にご利用頂けましたら幸いです。