狂言BD、文楽専門書、落語雑誌等を買取り

五代目三遊亭圓楽の代表的な演目を収録した映像作品です。収録されている演目は「悋気の火の玉」と「長命」の二席で、いずれもNHKで放送された映像を収めています。「悋気の火の玉」は1989年10月20日に「お笑い指定席」で放送され、「長命」は1981年10月10日に「落語」で放送されました 。

江戸の鼻緒問屋の主人が妾を囲ったことから、本妻と妾が互いに呪い合い、ついには二人とも亡くなり、火の玉となって現れるという怪談噺です。圓楽の語り口は、怪談の恐ろしさと滑稽さを巧みに織り交ぜ、聴衆を引き込む力があります。「長命」は、ご隠居と八五郎の会話を通じて、短命の原因を探るという人情噺で、圓楽の温かみのある語りが光ります。八五郎の無知さとご隠居の知恵が対比され、笑いと教訓が交錯する展開が魅力です。

五代目三遊亭圓楽は、1933年に東京で生まれ、1955年に三遊亭圓生に入門しました。1962年に真打に昇進し、1978年に五代目三遊亭圓楽を襲名しました。テレビ番組「笑点」の司会を長年務め、落語界の重鎮として活躍しました。その語り口は、明晰で品格があり、古典落語の魅力を現代に伝える力を持っていました。このDVDに収められた二席は、圓楽の円熟した芸を堪能できる貴重な映像資料です。

五代目三遊亭圓楽の芸を映像で楽しめる数少ない作品の一つであり、落語ファンにとって貴重なコレクションとなります。また、古典落語の魅力を再発見するきっかけとしても最適です。圓楽の語りを通じて、江戸の風情や人情を感じ取ることができます。

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