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灰とダイヤモンド アンジェイ・ワイダの参考買取価格
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1958年にポーランドで製作されたアンジェイ・ワイダ監督の長編映画です。イェジ・アンジェイェフスキの1948年の同名小説を原作とし、ワイダ自身が脚本にも携わりました。主演はズビグニエフ・チブルスキーで、彼の演技は「ポーランドのジェームズ・ディーン」と称されるほど高く評価されました。
物語の舞台は、第二次世界大戦が終結した1945年5月8日のポーランドの地方都市です。主人公マチェク・ヘウミツキは、ロンドン亡命政府派の地下抵抗組織に属する青年で、共産党の地方書記シュチューカの暗殺を命じられます。しかし、最初の試みで誤って無関係の市民を殺害してしまい、任務は失敗に終わります。その後、マチェクはホテルのバーで働く女性クリスティナと出会い、彼女との関係を通じて自身の信念や未来について葛藤を抱くようになります。最終的に任務を遂行しますが、逃走中に射殺され、ゴミ捨て場で息絶えるという悲劇的な結末を迎えます。
ワイダの「抵抗三部作」の最終作であり、「世代」、「地下水道」とともに、戦争とその後の混乱期におけるポーランドの若者たちの苦悩と選択を描いています。特に「灰とダイヤモンド」では、戦後の新しい秩序と個人の信念との間で揺れる主人公の姿を通じて、時代の転換点に立たされた人々の内面を深く掘り下げています。
撮影はイェジ・ブイチクが担当し、モノクロームの映像美と象徴的な構図が特徴です。特に、バーでマチェクがグラスに火を灯すシーンや、倒れたキリスト像の前での描写など、視覚的な象徴が物語のテーマを強調しています。音楽はフィリップ・ノワック指揮のウロツラウ放送五重奏団が担当し、作品の雰囲気を一層引き立てています。
公開当初、ポーランド国内では共産党政権下での検閲が問題となりました。主人公が反共産主義者であることから、当局は作品の上映に難色を示しましたが、原作者アンジェイェフスキの介入により、最終的に上映が許可されました。国際的には、1959年のヴェネツィア国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞し、ポーランド映画の代表作として高く評価されました。
戦後ポーランドの混乱と再生の過程を描いた作品として、また個人の信念と時代の潮流との葛藤を描いた人間ドラマとして、現在でも多くの映画ファンや批評家から支持されています。ワイダ監督の代表作の一つであり、ポーランド映画史における重要な位置を占めています。
レーザーディスク等の買取について
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