ジャズCD、クラシックDVDなどが買取可能

レスター・ヤング、バディ・リッチ、ネイ「キング」コールのトリオによる録音を集めた再発盤です。もともとは1946年にハリウッドのラジオ・レコーダーズで録音されたセッションで、Norman Granz がプロデュースしています。

ジャケットはジャズ作品のアートワークで著名な画家デヴィッド・ストーン・マーチンが描いたデザインを採用しており、「デヴィッド・ストーン・マーチン 10inch コレクターズ・セレクション」というシリーズの第１弾に含まれる作品です。

演奏の特徴として、ヤングのテナサックスは、その当時のスタイルであるゆったりとしたリズム、滑らかで風通しのよい音色を持ち、ネイ・キング・コールの柔らかく豊かなピアノ伴奏がその表現を支えています。バディ・リッチはスイング系のドラムで、派手さを抑えつつリズム感でトリオ全体のバランスに寄与しています。その三者のインタープレイが、当時の録音という制約を感じさせない自然さを持って共鳴しています。

この再発盤は日本での流通を意識して制作されており、紙ジャケット仕様やミニLP風のパッケージが採用されていることがあります。発売情報では2002年11月27日リリースで、レーベルは Verve を含むユニバーサル・ミュージック・クラシックのシリーズです。

聴きどころとして挙げたいのは「Back to the Land」や「I Cover the Waterfront」など、ヤングが自らのメロディ構築と間の取り方を十分に感じさせるバラード／ミディアムのナンバーです。その静かな情感と、伴奏陣との間で生まれる余白のようなリズムのゆらぎが、トリオ録音ならではの魅力を放っています。

この盤はヤングの1940年代後半の活動を知るうえで非常に重要な記録です。ジャズ史の中でヤングがスイングの巨匠からより個性的な語り手へ向かう過渡期を捉えるものであり、ピアノ・トリオ構成の中でヤングのサックスがどのように「歌う」かを味わえる演奏が収められています。

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