ドラマCD、BLコミックなどを査定

倉橋トモによるBLジャンルのマンガ作品で、竹書房から発行されています。177ページにわたるこの作品は、バンブーコミックスQpaコレクションの一部として発売されました。大手広告代理店のエリート営業マン、片瀬を中心に展開します。片瀬は、社内でも「ワンコキャラ」として可愛がられる人気者ですが、幼少期に負ったトラウマを抱えているという複雑な一面を持っています。

片瀬に唯一振り向かない先輩・渋谷は、純粋で他人に媚びない性格で、片瀬とは正反対の存在です。二人の関係は、あるアクシデントをきっかけに徐々に変化していきます。タイトルにもなっている「不可視の傷あと」というテーマにあり、見えない心の傷をテーマにしています。また、引きこもりの根暗DT大学生とセックス依存症のかわいいお兄さんの間の不器用な恋愛模様を描く「Loose」という作品も含まれており、倉橋トモの初期作品集となっています。

「不可視の傷あと」のストーリーには賛否両論があります。一部の失を扱ったストーリー展開について、少々強引に感じると評価されていることもあります。しかし、カバーデザインや初めてのカップルのストーリーよりも、第二のカップルの描写が好まれる傾向にあります。番外編に関しては、特に萌えポイントが高いとされています。

BLファンの間では知られた作品の一つであり、BLマンガとしての定番の要素を持ちながらも、個性的なキャラクターと心に残るストーリーで読者を引きつけています。「不可視の傷あと」は、恋愛だけでなく人間ドラマとしての深みも感じさせる作品であり、BLジャンルに興味がある読者には特におすすめの一冊です。

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